12日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は39.58ドル高の19796.43、ナスダックは31.96ポイント安の5412.54で取引を終了した。ロシアなどOPEC(石油輸出国機構)非加盟国が減産に同意したことを受けて原油相場が上昇し、買いが先行。目立った経済指標の発表が無いなか、前週に主要株価指数が連日で過去最高値を更新したことで、利益確定の動きが広がり上値の重い展開となった。ダウは最高値を更新した。セクター別では、電気通信サービスや公益事業が上昇する一方で自動車・自動車部品や銀行が下落した。

メディアのバイアコム(VIAB)とCBS(CBS)は合併協議の打ち切りが報じられ、ともに下落。航空宇宙のロッキード・マーチン(LMT)はトランプ次期大統領が同社のF35ステルス戦闘機のコスト削減を示唆したことで軟調推移。一方で、医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は経済紙「バロンズ」に株価上昇を予想する記事が掲載され、上昇。通信大手のAT&T(T)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。

半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ(AMAT)の受注が増加傾向にある。携帯端末のアップル(AAPL)の次期iPhoneに有機EL(OLED)ディスプレーが採用されることが追い風になっている模様で、来年以降の安定成長が期待できそうだ。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは39ドル高、利益確定の売りが広がる