*07:49JST NYの視点:NY連銀の期待インフレも低下、ミシガン大に続き NY連銀が1300世帯を対象に実施した11月調査結果で、1年インフレ期待は3.36%と10月の3.57%から低下し21年4月来の低水準となった。3年インフレ期待は3%で変わらず。5年インフレ期待も2.7%で変わらずだった。

消費者は今後1年でガソリン価格が4.54%上昇(10月5.05%)、食品が5.26%上昇(5.58%)、医療コストが9.1%上昇(9.11%)、大学の学費が5.82%上昇(5.98%)、賃貸が7.97%(9.09%)それぞれ上昇するとみている。10月の期待上昇率からは鈍化。賃金の伸びは2.73%上昇予想と、10月の2.83%から一段と鈍化を想定している。

12月ミシガン大1年期待インフレ率は3.1%と、11月の4.5%から大幅低下。21年3月来の低水準となった。同指数の期待インフレ指標はミシガン大期待インフレ率に比べて低下が激しくないが、賃貸の上昇期待が大幅鈍化していることは消費者物価指数(CPI)の鈍化にもつながる可能性があり、FRBにとり朗報であることに変わりはない。11月CPIは前年比で+3.1%と、10月+3.2%から伸び鈍化が予想されている。予想通りとなるとFRBの利上げ終了観測がさらに強まることになる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:NY連銀の期待インフレも低下、ミシガン大に続き