*07:56JST NYの視点:11月FOMC議事要旨、市場の利下げ予想を支援する内容にはならず 連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)(10月31日-11月1日会合分)で、政策決定を注意深く進めていく方針を確認し、2会合連続で政策金利据え置きを決定したことが、議事録の中で明らかになった。金融政策は景気抑制的で、金融状況も「著しく引き締まった」との見解が確認された。パウエル議長もFRB後の会見で、金融状況のひっ迫により、利上げの必要性も薄れるとの意見に同意したため、前回会合はハト派的な内容と受け止められた。

ただ、議事録の中で、労働市場が「依然引き締まっている」との見解や数人のメンバーが消費の上向きサプライズを受けて、勢いが続く可能性を指摘したことも分かった。また、家計の財政状況が想定を上回っている可能性があり、消費を支えている可能性も指摘された。また、多くの高官は金融状況のひっ迫が続くかどうか不明と主張するなど、議事録内容は想定よりもハト派色が強まらなかったとの印象。利上げ終了に近づいたことには変わりはなさそうだが、FRBは「インフレで2%目標達成するさらなる証拠が必要」で、もし、インフレの改善が不十分であれば追加引き締めが適切になると、警戒態勢を崩していない。市場の利下げ予想をサポートするような内容ではないと見る。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:11月FOMC議事要旨、市場の利下げ予想を支援する内容にはならず