*07:45JST NYの視点:米10月CPIは一段の鈍化期待、11月には拡大の可能性も残る 先週発表されたミシガン大消費者信頼感指数の11月期待インフレは予想外に上昇し、追加利上げ観測も再燃した。1年先の期待インフレ率は4月来で最高の4.4%。5-10年先の期待インフレ率は3%から3.2%へ上昇し、11年3月以降ほぼ12年ぶり高水準となった。原油や食品が高止まりとなり消費者の期待インフレ率が再び上昇。連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ期待指数として同指数の動向に注目している。

一方、NY連銀が毎月実施している消費者の期待調査の10月分は、1年先で3.57%と9月3.67%から低下し7月来で最低。3年先は3%で変わらず。5年先は2.7%と、9月2.8%から低下した。また、今後12カ月内に失職する確率は0.3%上昇の12.7%となった。同時に、職が見スカル確率は56.5%から56.6%へ小幅上昇した。賃金は0.1%上昇の3.1%と、パンデミック前の水準2.7%を上回っている。10月消費者物価指数(CPI)は総合では伸びの鈍化が予想されている。しかし、コア指数では横ばい予想。11月分で再び伸びが拡大する可能性も残る。
大半のエコノミストはFRBの利上げは終了と見ているが、FRB高官は慎重で利上げの選択肢を排除していない。来年1月の利上げ確率は30%近くあり、市場も利上げの可能性をまだ完全には払しょくしておらずドルも売り難い環境となっている。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米10月CPIは一段の鈍化期待、11月には拡大の可能性も残る