*17:32JST 南アフリカランド円今週の予想(5月8日) サンワード貿易の陳氏(花田浩菜) 皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、南アフリカランド円についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『今週の南アランド円は、深刻な電力不足がもたらす南アフリカ経済の先行き不透明感から、南アランドには戻り売りが働くだろう』と述べています。

続いて、『先週の南アランド円は、南ア4月製造業PMIが49.8と予想の48.0を上回ったことや、4月の自動車販売が市場予想を上回ったことで、7.5円まで上昇した。しかし、米ファースト・リパブリック銀行の経営破綻に続き、米パックウエスト・バンコープや米ウェスタン・アライアンス・バンコープでも身売り検討報道が広まると、米国の金融システム不安が高まり、リスク回避から、南ア株や南アランドは下落に転じた』と解説しています。

また、『先週発表された3月消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.1%上昇し、伸び率は2カ月連続で拡大。食料をはじめ、住宅や光熱費、鉄道・バスの運賃など幅広い品目が値上がりしている。伸びは中央銀行の目標値(3~6%)を上回っており、物価抑制に向けて南ア中銀は5月下旬の会合で10回連続の利上げに踏み切る公算が大きい。深刻な電力不足が経済活動を圧迫しており、1~3月期は2期連続でマイナス成長に陥った可能性がある。国際通貨基金(IMF)は4月11日に今年の南アフリカ経済成長率見通しを前回1月時点の+1.2%から+0.1%へと大幅下方修正した。南アフリカ国債の根強い格下げ懸念も嫌気されている』と言及しています。

南ア中銀については、『インフレ抑制を優先して追加利上げする可能性が出てきたが、利上げとなれば南ア経済にはマイナス要因となることも懸念されている』と述べています。

さらに、『重要な貿易相手国である中国の景況感が冴えないことも南アランドには重石となろう。4月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.2となり、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を4カ月ぶりに下回った。前月比では2.7ポイント低下。需要の強さを示す新規受注が大幅に悪化した』とし、『財新/S&Pグローバルが4日に発表した4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)も49.5と前月の50.0から予想外に低下し、第2四半期の経済見通しに影を落とす内容となった。景況悪化と改善の分かれ目となる50を割り込むのは1月以来』と伝えています。

こうしたことから、陳さんは、南アフリカランド円の今週のレンジについて、『7.20円~7.50』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の5月9日付「南アフリカランド円今週の予想(5月8日)にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜


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情報提供元: FISCO
記事名:「 南アフリカランド円今週の予想(5月8日) サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)