*07:36JST NYの視点:米3月住宅着工件数の一戸建て住宅増加ペースは維持不可能との見方 米商務省が発表した3月住宅着工件数は前月比-0.8%の142万戸と、前月から減少も予想140.0万戸を上回った。3月住宅建設許可件数は前月比-8.8%の141.3万戸、2月155.0万戸から予想以上に減少。

変動の激しい集合住宅の減少が全体指数を押し下げ。主要項目である1戸建て住宅は逆に増加しており住宅市場の堅調さが明らかになった。

一戸建て住宅の住宅着工件数は86.1万戸と、昨年12月来で最高。住宅建設許可件数の一戸建て住宅の住宅着工件数も昨年10月来で最高となった。パンデミックの影響で賃貸が増え、集合住宅への需要を押し上げたが、パンデミック収束とともに一戸建て住宅に再び需要が増えたと見られる。

■住宅着工件数:142万戸(2月143.2万戸)
一戸建て住宅:+2.7%の86.1万戸(2月83.3万戸)、22年12月来で最高
集合住宅:-6.7%の55.9万戸(2月59.4万戸)、1/23来の低水準
■住宅建設許可件数:141.3万戸(2月155万戸)
一戸建て住宅:+4.1%、81.8万戸(2月78.6万戸)、22年10月来で最高
集合住宅:+-29.7%、59.5万戸(2月76.4万戸)、22年11月来で最低
■住宅建設完了戸数:-0.6%、154万

しかし、それ以降、住宅ローン金利は再び上昇。シリコンバレー銀、シグネチャー銀の破綻を受けて銀行の貸付基準はより厳格化されていると見られる。このため、一戸建て住宅がこのペースで推移する可能性は困難と見られる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米3月住宅着工件数の一戸建て住宅増加ペースは維持不可能との見方