米連邦準備制度理事会(FRB)は高インフレ対処の金融政策の立ち遅れを認め、できるだけ速やかに正常化を進めたい考えが明らかになった。

22年の連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を有するセントルイス連銀のブラード総裁は、下半期に政策金利であるFF金利誘導目標を3%-3.25%まで引き上げることが望ましいと急速な利上げを支持。さらに、出来るだけ速やかにパンデミック緊急策として導入したバランスシートの規模を縮小させる必要性を主張した。

FRBは3月開催分のFOMC議事要旨の中で、各月米国債600億ドル、住宅ローン担保証券350億ドルと、合計950億ドル規模の縮小が適切となるとの見解で合意した。2017-19年のペースの2倍で縮小を進めることになる。

年内、利上げで3%、バランスシート縮小が0.5-0.75%の利上げに相当するため、3.5-3.75%程度に金融政策が引き締まる計画。今後は、経済がこのペースの利上げに十分なだけ強まるかどうかに注目が集まる。



<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:2022年FOMC投票権持つブラードSTルイス連銀総裁、金融政策の立ち遅れ認める