皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、NY金についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『NY金は1900ドルを目指す展開へ』と述べています。

先週のNY金について、『インフレの高進が懸念されて上昇し、1870ドル台に上昇し、5ケ月ぶりの高値に上昇した。JPXは、NY金の上昇に加え、為替が円安に振れたため、6838円に上昇し、年初来の高値を更新した』と伝えています。

次に、『10日に発表された10月米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は、前年同月比6.2%上昇と、1990年11月以来31年ぶりの大幅な伸びを記録』と伝え、『インフレ加速が懸念されたものの、パウエルFRB議長がインフレは一過性のもので、来年には収束するとの見方を崩さなかった』と言及しています。

続けて、『これを受けて、インフレヘッジの買いが入り、NY金は上昇が強まった。週明け15日もこの流れが続いたが、16日に発表された10月米小売売上高が良好だったことからドル高が進み、ドル建て金は割高感から上値が重くなった。米長期金利が1.6%台で高止まりしていることも金利を生まない資産である金の圧迫要因になったようだ。ただ、インフレ懸念があるため、1850ドルの節目は維持された』と解説しています。

一方で、『利上げについてはFRBの中でもコンセンサスにはほど遠い。パウエルFRB議長は、完全雇用を推し量るために幅広い指標を精査すると述べ、慎重な姿勢を見せた。サンフランシスコ連銀のデイリー総裁も、労働市場の実態とインフレの行方は2022年半ばまで明確にならないとし、過度に早い時期に利上げに踏み切れば、物価の引き下げにほとんど効果がないだけでなく、雇用増のペースが鈍化すると語った』とし、対して、『セントルイス連銀のブラード総裁は、必要に応じてテーパリングを幾分か早期に終了することは可能と述べ、来年に2回の利上げを予想していると発言した』と伝えています。

また、『金ETFは16日時点で975トンと年初から18%減少。一方、CFTC建玉を見るとファンドの買い越しは25万枚を超え増加傾向を見せている。利上げ期待の後退が金相場をサポートしているが、インフレ懸念が強まった場合、金投資は拡大していく可能性が高いだろう』と考察しています。

こうしたことから、NY金について、『NY金は1900ドルに取引レンジを切り上げていきそうだ』と予想しています。


参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の11月17日付「NY金は1900ドルを目指す展開へ」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY金は1900ドルを目指す展開へ サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)