皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、メキシコペソ円についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『メキシコ銀行(中央銀行)は8月13日の金融政策会合で、政策金利を5.0%から0.5%引き下げて4.5%に決定した。利下げは10会合連続で、2016年9月以来の低い水準となった』と伝えています。「新型コロナウイルスの感染拡大で経済が落ち込んでいるのに対応した」とのことで、『2019年8月からの累計の引き下げ幅は3.75%に達した』と述べています。

経済状況については、『経済活動は5月後半から徐々に再開したが、雇用情勢は悪化している。3月から6月までに111万人の公式雇用が失われた。建設や観光での失業者が目立ち、企業の倒産も相次いでいる』と、雇用情勢の悪化を伝えています。

続けて、『メキシコ中銀は声明で、今後の政策運営について、利下げ余地はインフレとインフレ期待の動向次第と指摘した』としており、7月消費者物価指数について、『前年同月比3.62%上昇した。中銀の政策目標(2~4%)の範囲内ではあるが、今年2月以来の高い上昇率となった』と説明しています。

次回の金融政策決定会合は『9月24日の予定』とのことで、『金融市場では、金利の据え置きと利下げ継続で見方が分かれている。メキシコ中銀が民間銀行などの予測をまとめて発表した調査では、20年の実質経済成長率見通しはマイナス10.02%だった』と解説しています。

メキシコペソの直近の動きについては、『メキシコ中銀総裁が金融緩和のペースが鈍化する可能性を示唆したためメキシコペソは買われた』として、3つの高金利通貨の実質金利の状況について、『トルコの政策金利は8.25%、インフレ率+12.62%と政策金利を上回っており、実質金利はマイナス。南アフリカは、政策金利3.50%、インフレ率2.2%、実質金利は1.3%。メキシコは、政策金利4.50%、インフレ率+3.62%、実質金利は0.88%』と伝えています。『実質金利で見れば南アランド、メキシコペソが買われることになる』との見解です。

陳さんはメキシコペソ円の今週の動向について、『上値重いが下値は底堅いだろう』と示唆し、レンジを『4.60円~5.20円』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の8月18日付「【メキシコペソ円今週の予想(8月18日)】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜




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情報提供元: FISCO
記事名:「 メキシコペソ円は上値重いが下値は底堅いだろう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)