皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。サウジアラビアの石油施設が攻撃を受け、親イラン武装組織フーシ派が犯行声明を出したと報じられており、中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感が相場の重しとなっていますね。原油相場の急騰が世界経済への先行き不透明感に繋がっています。そこで、今回は気になる原油相場についてのレポートをご紹介します。

松永さんのブログ「松永総研」では、まず16日にブレント原油の価格が急騰したことについて、『週明けのブレント原油が近年最大の上げ幅となった事を受けて、原油市場がパニック的な状況となりました』と述べています。その背景について、『イエメンの反政府武装組織であるフーシ派が14日、サウジアラビアの石油井施設2カ所にドローン攻撃を行いました。それを受けてサウジアラビアの原油生産の半分ほどにあたる日量570万バレルの原油生産が停止しました』と伝えており、供給不足が懸念されているようです。

また、『攻撃を受けたアブカイク石油施設の原油生産が50%を回復するまで数週間ないし数カ月かかる見通しだとの関係者からのコメントが伝えられております』と説明しています。しかし、『今年の世界の原油需給は、今回のサウジアラビアでの大幅減産でも、現在の供給過剰から供給不足に転じる可能性は低そうです』とのことで、『しかも、トランプ大統領が石油戦略備蓄の放出を承認しただけになおさらです』と考察しています。

と言いますのも、世界最大の産油国となった米国の『米石油戦略備蓄は、この10年間で1割程度しか減少しておりません』とのことで、米石油戦略備蓄の重要性の低下から、『今回のタイミングは、石油戦略備蓄を放出する絶好のタイミングとなりそうです』と分析しています。加えて、『今年の世界の原油需給が現在の供給過剰から供給不足に転じる可能性も低そうですから、ここは東京ドバイ原油に対する売り参戦も一考かもしれません』と指摘しています。

参考にしてみてください。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の9月17日付「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京ドバイ原油に対する売り参戦も一考か サンワード貿易の松永氏(三井智映子)