皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。今回は、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の「週間レポート」のなかから白金市場についてのレポートをご紹介します。

レポートでは、まず、ワールド・プラチナ・インベストテンカウンシル(WPIC)によると2019年の白金は供給過剰となっていましたが、その見通しが『「68万オンスの供給過剰」から 「37万オンスの供給過剰」へと変更』になったと伝えています。

そして、『1~3月期に機関投資家による白金ETF(上場投資信託)の需要が急上昇した ことにより、需給見通しを大幅に変更しました。これから本格化する南ア白金鉱山での労使交渉が難航すれば、白金ETA人気が更に高まり、 白金の世界需給が「供給過剰」から「供給不足」に転じる可能性も高まります』と考察しています。

続けて、『これから複数の南ア大手白金鉱山会社で3年ぶりに労使交渉が本格化するだけに、賃金交渉が難航してストライキ入りする大手白金鉱山が急増することも考えられるだけに、白金価格の急騰の可能性には注目でしょう』と分析。

また、白金市場の総括では、東京白金の値動きについて、『現水準が5月下旬~4月上旬の下 値抵抗線付近ですので、そろそろ底固さを示す可能性も出てきました』と考察しており、世界第2位の白金生産を誇るインパラ社の大規模なリストラ計画の実行や、白金生産世界3位のロンミン社のリストラが『今後の白金市場の「台風の目」となる可能性』があると示唆しています。

3年半前のフォルクス・ワーゲン社のディーゼル車の排ガス不正問題の発覚から、『欧州でのディーゼル車放れは白金需要の大幅減少を招き、金価格と白金価格が逆転することになりました』が、『欧州でようやくディーゼル車放れが止まり、年初からは乗用車におけるディーゼル車の割合が増加傾向に転じました。これは、中長期的に白金価格を押し上げる要因となりそうです』と伝えています。

そして、来月に主な南ア大手白金鉱山で労使交渉が本格化しますが、レポートでは『現在の東京白金価格は、2016年6月時点より300円ほど安いだけに、今回の労使交渉が3年前より難航する可能性は高そうです』と分析しており、大規模ストライキが発生する可能性もありそう。そうすれば白金価格の上昇につながると考えられます。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の5月17日付「週間レポート」にまとめられています。週間レポートは会員限定となっており、メール情報会員となれば読むことができます。ご興味があればご登録ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




<HH>

情報提供元: FISCO
記事名:「 ディーゼル車の割合の増加傾向などが白金価格を押し上げるか サンワード貿易の松永氏(三井智映子)