皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。今日は松永総研の週間レポートの中から、「白金市場の総括」という白金市場についてのレポートをご紹介します。

レポートでは、まず世界の白金需要について、『2018年時点で41%が自動車触媒需要、29%が宝飾品需要、27%が自動車触媒以外の産業用需要です。白金は、 宝飾品需要により、金と同じリスクヘッジ志向の特性もあります。その反面、自動車触媒需要や産業用需要により、リスク志向の特性もあります』と伝えています。

そのため『今月末の米中通商協議が期待外れとなってリスクオフの流れが強まったとしても、それが白金市場に対してプラス要因なのか、 マイナス要因なのかを判断することは難しそう』との見解で、『白金市場に関しては、白金市場の個別要因で判断することが得策かもしれません』と考察。

では、白金市場の個別要因は何か、といいますと、レポートでは、南アフリカの白金鉱山で最大の労働組合であるAMCUが、世界第4位の白金生産を誇るジバニエ・スティールウォーター社でストライキをしていることを挙げています。そのストライキは2カ月間も続いていますが、『金鉱山での賃金抗争の難航を受けてANCUは今月14日、金鉱山の賃金交渉が解決しなければ、1月22日から同社の白金鉱山でも1万 2500人規模のストライキを実施することを表明しました。それに対してシバニエ・スティールウォーター社は、賃金交渉に関する対応を何もしませんでした』とのことです。

これを受けて、『AMCUは1月22日、「48時間以内に賃金交渉のテーブルにつかなければ、本当に白金鉱山でストライキを開始する」と会社側に告げました』とのことですが、『白金鉱山労働者としては、何かメリットがなければ、ストライキ入りする事は難しいのかもしれません』と、ストライキの実現は難しいと考えられているようです。

しかし、南アフリカは『部族同士の団結力が強いことで有名』で『シバニエ・スティールウォーター社の白金鉱山労働者の7割がAMCU組合員ですので、同社白金鉱山におけるAMCUの影響力は相当なものです』と伝えており、実施される可能性は無視できないと松永さんはお考えのようです。

白金の供給を圧迫するので白金価格の上昇要因となりますよね。そのため、松永さんは『東京白金の強気な見方に注目することも一考かもしれません』と分析しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の1月25日付「週間レポート」にまとめられています。週間レポートは会員限定となっており、メール情報会員となれば読むことができます。ご興味があればご登録ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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情報提供元: FISCO
記事名:「 白金市場は何を見ればいいの?上昇の可能性が? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)