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6月10日に投開票された新潟県知事選では、自民公明が支持した元海上保安庁次長・花角英世氏(新人・無所属)が当選を決めた。NHKによると、東京電力は選挙の争点だった柏崎刈羽原発の再稼働へ、新知事へ理解を求めていくという。
東電の動きについて、原発再稼働の反対派を中心に「早くも再稼働を促した、再稼働ありきだった」といった批判的コメントが噴出。SNS・Twitterでは、NHKニュースの記事タイトルの一部であるハッシュタグ「知事選受け」が流行した。
東京電力によると、再稼働を目指す目的は、電力供給面よりも約22兆円と試算された福島第一原発事故の賠償や除染、廃炉などの費用を担うためだという。
世耕経済産業省大臣は11日午前の記者会見で、新知事の考えを聞くうえで「県民の理解を得られるように国として努力したい」と述べた。
再稼働と安全性を懸念するユーザーから批判的なコメントが相次ぐ中、あるユーザーに対して、世耕大臣は「その方向でやってもらいたい、などとは言っていません」と当該ユーザーにリツイートする形で直接、発言の誤解を指摘する一幕もあった。
菅義偉官房長官も11日午前の記者会見では、世耕大臣と同様「新知事の考えを聞きながら、広く県民の理解を得られるよう取り組む」と語った。
NHKによる知事選の出口調査では、新潟県民の7割以上が原発再稼働に反対すると述べている。花角氏も再稼働について慎重な姿勢を示している。万が一の事故時の避難計画、健康への影響など検証作業に少なくとも2~3年をかけるとしている。
(編集・甲斐天海)
【ニュース提供・大紀元】
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