こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

北朝鮮を巡る地政学リスクが市場に大きく影響を与えていますね。9/29付の「Daily Outlook」では、防衛予算が増額される可能性とその影響について考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『我が国の周辺では、北朝鮮による弾道ミサイル発射や核実験、常態化する領海侵犯など、安全保障環境が一段と厳しさを増している』と伝えています。一方で、日本の防衛予算は、5兆円以下に抑制されてきたようです。しかし、北朝鮮のミサイル発射など安全保障環境の変化起きていることから『2018年8月までに策定予定の次期中期防衛力整備計画(2019~2023年度)では、防衛予算の増額の可能性が高まっている』と分析しています。

次に、防衛予算の増額規模を名目GDP比0. 3%、約2兆円と想定し、『上限を5兆円とされた防衛予算の内訳をみると、我が国の志願制を受けた人件・糧食費の比率が高止まりする一方で、装備の経年数増加を受けた維持整備経費が増加、結果として新規の正面装備(戦闘機、護衛艦、潜水艦など)調達が抑制されてきた。現在の島しょ防衛や弾道ミサイル防御の強化といった要請を踏まえ、今後は質的向上を伴った数的戦力の拡充が図られるとみられる。こうした前提に立つと、防衛予算が7兆円に拡大する場合には、主要正面装備の調達費が近年の実績と比較して倍増する可能性が高いと推定される』と見ています。

最後にレポートでは、拡充が期待される正面装備関連については、防衛相調達実績で上位を占める企業が挙げられるとして、『防衛装備品契約実績のある主な銘柄』を紹介しています。具体的には三菱重<7011>や川崎重<7012>、GSユアサ<6674>など全7銘柄が挙げられていますので、詳しくは9/29付の「Daily Outlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

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フィスコリサーチレポーター 花田浩菜



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情報提供元: FISCO
記事名:「 防衛予算は増額の可能性、関連企業への影響は、SMBC日興証券(花田浩菜)