こんにちは、フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。

フロリダ州南部に到達した大型ハリケーン「イルマ」は通過後に壊滅状態となった街もあり、カリブ海の島々では23人が死亡、82万世帯が停電していると報道されています。経済的影響への懸念も強く、ドルは伸び悩む状態が続くと思われます。では原油市場にはどう影響しているのでしょうか。

レポートでは、『先週末のNY原油市場では、「ハリケーン・イルマの影響でエネルギー需要が抑制される。」との思惑でNY原油が大きく下落したようです』とNY原油の下落を伝えています。一方で、『しかし、「ハリケーンの影響で米原油生産に影響が及べば、米国の原油輸入が増加する。」との思惑により先週末のブレント原油の下げ幅が限定的となったようです』として、NY原油の大幅下落に対してブレント原油の下落は限定的だったことを伝えています。

また、東京ドバイ原油に関しては、『日本のエネルギー需要が中東産原油に依存していることから、東京ドバイ原油は、NY原油より中東産原油の値動きに近いとされるブレント原油の値動きを優先する傾向もあります』として、ブレント原油同様、影響は限定的だと分析しています。

そしてハリケーン「イルマ」本体については、『ハリケーン「イルマ」は、カテゴリー4の勢力でフロリダ半島南部に上陸し、現在の勢力はカテゴリー2まで低下しております。そして、13日(水曜)には、ミズーリ州とケンタッキー州、イリノイ州の州境付近まで北上し、翌14日(木曜)にはインジアナ州まで進む見通しです』との見解を伝えています。

加えて、『ハリケーン「イルマ」の後方で北上中のハリケーン「ホセ」は、カテゴリー3にまで勢力を強めており、ハリケーン「イルマ」のダメージが残るフロリダ半島に上陸する可能性もあるだけに、今後の進路予想に注意が必要です』との分析となっています。

ハリケーン「イルマ」の進路や影響を注視したいところですね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の9月11日付「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ハリケーンの原油市場への影響は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)