最近の低インフレにかかわらずNY連銀のダドリー総裁は、インフレが上昇基調にあり、経済が予想通りに進展した場合、年内あと一回の利上げを支持する姿勢をあらためて確認した。ダドリー総裁はAPとのインタビューで、自身の見通しが年初から「ほとんど変わっていない」と指摘。米国経済で2%成長を予想しており、雇用も引き締まると見ている。また、バランスシートの縮小に関しても「発表は間近」とした。「9月FOMCでバランスシート縮小を発表するとの市場の予測は不合理ではない」と、エバンス・シカゴ連銀総裁と同様、9月FOMCでのバランスシート縮小発表の可能性を示唆した。

逆に、最新7月の生産者物価指数(PPI)や消費者物価指数(CPI)が予想ほど上昇しなかったため、市場は年内の追加利上げに一段と懐疑的見方を強めた。金利先物市場の12月利上確率は大幅に低下。一時25%付近にまで低下した。ダドリー総裁の発言を受けて33.6%へ上昇したものの依然低い水準。市場は同時に、利下げの確率を再び織り込んだ。9月のFOMCで利上げ確率は0%だが、利下げ確率は0.4%。12月FOMCでの利下げ確率は0.2%となっている。米国の金融政策の不透明感からドルももみ合いが続く。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米金利先物市場、利下げも織り込む