フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。今週、サウジアラビアとロシアが原油の協調減産に合意したことを発表しました。また来週5月25日のOPEC総会にも注目が集まっており、原油市場はアツイ!と思っている方も多いのではないでしょうか。そこで今日は原油市場についてレポートします。

まず、レポートでは『クウェートとイラク、ベネズエラの3国は、協調減産の9カ月延長案への支持を表明しました』と伝えています。このニュースでも需給のバランス的には供給減で原油価格は上がりそうですよね。しかしNY原油は下落しています。それはなぜでしょうか?

NY原油の下落について、レポートでは、『リスクオフの流れとAPI週間石油在庫統計発表に圧迫されてNY原油の電子取引が下落しました。今朝発表されたAPI週間石油在庫統計は、原油が240万バレル減予想に対して88万バレル減、ガソリンが70万バレル減予想に対して180万バレル減、ディスティレートが110万バレル減予想に対して180万バレル増となり、クッシング原油が53万バレル減でした。この発表を受けてNY原油の電子取引の下げ足が速まりました』と分析しています。

また、リスクオフの流れもあるようで、レポートでは『ロシアへの機密漏洩疑惑でトランプ政権への不信感が高まり、今朝からリスクオフの流れがかなり強まっております。それを受けて東京原油は700円安付近まで下落しております』と伝えています。5月25日のOPEC総会に向けてしっかり原油価格の値動きもチェックしてまいりましょう。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の5月17日付「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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情報提供元: FISCO
記事名:「 原油が足元で下落、なぜ? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)