- 週間ランキング
米エネルギー情報局(EIA)が発表した10日までの週間在庫統計で原油在庫が10週間ぶりの減少となったことが材料視され、アジア市場で原油先物価格が上がっていますね。今日はこの原油市場についてレポートしますね。
松永さんによると、『CFTCから先週末に発表されたNY原油におけるファンドの買い越し枚数は、前週比7万4725枚減の43万3800枚となりました。ファンドの買い越し枚数は、ここにきて大幅減少となり、ようやくファンドの手じまい売りが本格化してきたようです』と伝えています。
一方で、『NY原油における商業玉(ヘッジャー)の売り越し枚数がいまだに45万枚もあることは気になります。主なヘッジャーである米シェール企業の多くがNY原油市場に大量にヘッジ売りしていることから、原油価格が更に下落しても、米シェール企業の増産傾向は止まらない可能性があります』と分析しています。
続けて、週間石油在庫統計については、『市場予想平均は、原油260万バレル増、ガソリン220万バレル減、ディスティレート130万バレル減です。製油所稼働率は、0.1%上昇の85.2%です。製油所稼働率は、2月に年間で最低となり、3月になれば上昇に転じる傾向があります。しかし、3月10日時点での製油所稼働率が昨年最低水準付近で推移しており、なかなか米エネルギー需要が活発化しないようです』と加えています。
今後も松永総研から原油市場についてもしっかりチェックしていきたいと思います。
上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の3月21日付「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコリサーチレポーター三井智映子
<SK>