中国進出した海外自動車メーカーの2016年新車販売ランキング上位10社が明らかになった。同年の中国販売実績に関する各社発表内容を基に、自動車メディアの盖世汽車が独自集計したもの。首位は398万台を売った独フォルクスワーゲン(VW)。米ゼネラルモーターズ(GM)が387万台で続いた。販売伸び率でみたトップは、独ダイムラー傘下のメルセデス・ベンツ。前年比で28%の伸びを達成している。
首位VWの16年中国販売は、前年比12%増の398万台。ブランド別では、VWが300万台(↑14%)、アウディが59万1600台(↑3.6%)、シュコダが31万7100台(↑12.6%)、ポルシェが6万5200台(↑12.5%)となる。
2位のGMは、前年比7.1%増の387万587台を販売した。中国年間販売の同社最多記録を再び更新。中国は5年連続でGMにとって世界最大市場となった。SUVが全体の伸びをけん引。16年SUV販売は、45%増の67万3409台に拡大した。
3位は韓国・現代自動車。前年比7%増の179万2022台を販売した。うち12月は22万2815台を売り上げ、月次ベースの最多を更新している。
日本勢の大手3社は、合計381万8600台を売り上げた。小型車減税策を追い風に、中国年間販売記録をそろって塗り替えている。日本勢の最上位は日産自<7201>。前年比8.4%増の135万4600台を売り、外資勢全体で4位に位置した。
ホンダ<7267>は6位。販売台数は前年比24.0%増の125万台に拡大した。これには高級車「アキュラ」の販売統計は含まれていない。アキュラの同年中国販売は193.7%増の8143台に倍増している。
トヨタ自<7203>は7位。前年比8%増の121万4000台を販売した。
一方、16年通年の中国新車販売は過去最高を更新し、世界トップの座を8年連続で守っている。中国汽車工業協会によれば、16年の新車販売は、前年比13.7%増の2802万8000台に達し、過去最高を記録した。増加率は前年の4.7%から9.0ポイントも加速している。うち乗用車は14.9%増の2437万7000台、商用車は5.8%増の365万1000台。生産台数は全体で14.5%増の2811万9000台に伸び、こちらも過去最多記録を更新した。
小型車減税が追い風。乗用車のうち、減税対象となる排気量1600cc以下の小型車は、年間で前年比21.4%増の1760万7000台を売り上げた。乗用車販売の72.2%を占め、伸び率は乗用車全体を3.6ポイント上回っている。
新エネ車の販売は、前年比53.0%増の50万7000台に達した。うちEVが65.1%増の40万9000台、プラグインハイブリッド車(PHV)が17.1%増の9万8000台。全体の生産台数は51.7%増の51万7000台に伸びた。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 海外車メーカーの16年中国新車販売、日本勢大手3社は最多更新