中国の食品業界関係者が最近、国内のスーパーマーケットで「期限切れ」となった食品の約7割がインターネット通販市場に流入し、販売されていることを暴露したことで、食の安全に関する問題に改めて注目が集まっている。
経済参考報(20日付)によると、こうした裏事情を明かしたのは、広東省周辺でニュージーランド産牛乳やオーストラリア産牛肉などの輸入販売を手掛ける張暁波氏。国内のスーパーでは、商品の消費期限が残り半分以下となれば売らないようにしているため、該当の商品が店頭から回収される。ネット市場に流れ込むのはこうした、スーパーの基準で「期限切れ」となった商品だという。
中国では近年、ネット通販での食品販売額が急激に増えており、2014年には前年比55.9%増の505億人民元(約8390億円)に達した。16年には、これが700億人民元まで膨らみ、今年は1000億人民元を超える可能性がある。
食品のネット通販では、「個人対個人」の販売が増え、“手作り”と称した出所の怪しい商品、また冷蔵で管理するべきところをしていない商品なども多く出回るようになった。膨らむ需要を満たすため、輸入許可を得ていない海外製品の販売も増えており、消費者は一層の注意が必要だ。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 中国:スーパー「期限切れ」食品、7割がネット通販市場に流入