13日の米国債券市場で10年債利回りは2011年4月以来の水準まで上昇した。今週開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で追加利上げが決定される見込みだが、今年後半に米国経済は景気後退に陥るとの懸念も高まっており、2年債と10年債の利回り格差は一時逆転。2年債利回りは30年債利回りをわずかに上回った。
 今回と次回のFOMC会合では0.5ポイントの追加利上げが決定されると予想されるが、9月以降の政策金利見通しについては予断を許さない状況だ。高インフレが続いており、9月以降も利上げを継続する可能性は高いものの、「金融政策でインフレをうまく制御できる保証はない」との見方もある。一部の市場参加者は「消費者信頼感の回復が遅れた場合、9月以降も利上げを継続することは難しくなる」と指摘している。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 米消費者信頼感の回復が遅れた場合、利上げ継続は難しくなる可能性