11日の米国債券市場で10年債利回りは一時2.790%近辺まで上昇し、長期金利の一段の上昇を意識してドル・円は2015年6月以来となる125円77銭まで買われた。12日発表の3月米国消費者物価指数(CPI)は前年比+8%超となる可能性があることから、金融引き締めのペースは加速するとの見方が広がっている。金融市場は5月と6月に0.50ポイントの追加利上げが決定されることを織り込んでおり、2022年末までに政策金利は2.50%以上となる可能性は高いと予想している。
 ただし、米国の中期的なインフレ見通しは不透明。ウクライナ情勢の急変などによってインフレ期待が大きく変わる可能性は残されており、ドルと長期金利の動向については引き続き予断を許さない状態が続くとみられる。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 ドルと長期金利の動向については引き続き予断を許さない状態が続くか