米国の主要経済指標はまずまず良好。高インフレが懸念されているものの、持続的な景気回復への期待は残されている。米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は4月2日、連邦準備制度理事会(FRB)は「政策スタンスをより中立的なスタンスに移行させる必要があるが、金融引き締めペースは経済の反応次第」との見解を伝えた。市場関係者の間では5月と6月に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.50ポイントの追加利上げが決定されるとの見方が広がっている。

 一方、日本銀行は国債買い入れ額の増額や指し値オペなど金融緩和を強化している。鈴木財務相は「日銀の金融政策は為替レートを直接の目標とはしていない」との見方を伝えているが、日米金利差拡大の思惑は後退していないため、ドルは対円で下げづらい状態が続くとみられる。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 日米金利差拡大の思惑が直ちに後退する可能性低い