今回開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、金融政策の現状維持が決まる見込みだが、市場参加者の間ではFOMCスタッフが公表する経済、金利見通しに対する関心が高いようだ。新型コロナウイルス感染症予防に有効とされるワクチン接種が一部で始まっているが、ワクチン接種の拡大が経済に与える影響を現時点で見極めることは難しいため、市場参加者の間からは「ワクチン接種はFOMCの経済、金利見通しには反映されないだろう」との声が聞かれている。
 ただ、「米連邦準備制度理事会(FRB)のガイダンスは、インフレや雇用拡大について、より明確になる」との見方も出ている。実質ゼロ金利政策は2023年末まで維持されるとの見通しは変わらないと想定されているが、マイナス金利が導入されることもないとみられており、FOMCの経済、金利見通しがドル売り材料になるとは限らない。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 FOMCの経済、金利見通しはドル売り材料にならない可能性