ニューヨーク連銀が17日公表した8月製造業景気指数は、7月の17.2から3.7に低下した。市場予想は15.0程度だった。雇用指数はやや改善したが、新規受注指数は-1.7で、前月の13.9から急低下した。6カ月先の業況感は7月の38.4から34.3に低下した。
市場関係者の間からは、「全米レベルの指標ではないものの、8月の内容は予想をかなり下回っており、製造業景況感のさらなる改善を期待することは難しくなった」との声が聞かれている。9月1日発表予定の8月ISM製造業景況指数を点検する必要があるものの、フィラデルフィア、リッチモンド、ダラスの地区連銀が公表する8月の製造業関連の景況指数が総じて7月実績を下回った場合、米国経済の急回復観測はさらに後退し、長期金利や為替相場にも大きな影響を及ぼす可能性がある。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 米製造業景況感のさらなる改善は期待薄か