報道によると、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は8日、米CNBCに対して「再び全国的なロックダウン(都市封鎖)を実施するのは大きな誤り」との考えを伝えた。クドロー氏は、「全国的なロックダウンは企業の健全性や米国民の幸福に悪影響を及ぼし、完全に大きな誤り」、「再閉鎖のような措置はメリットよりもデメリットの方が大きいだろう」と指摘したようだ。クドロー氏は「感染が拡大している地域の住民や、社会的距離の確保ができない人はマスクを着用する必要がある」と述べているが、経済活動に悪影響を及ぼすロックダウンの再導入については否定的な意見を繰り返し述べている。
 市場関係者の間からは「株式市場はウイルス感染拡大の影響を軽視している」との声が聞かれている。ただ、セントルイス地区連銀のブラード総裁は「雇用者のほとんどが90日以内に復職する」、「年末の米失業率は8%を下回る可能性が高い」との見方を示していることから、企業景況感、個人消費、雇用などの経済指標を意識した取引がしばらく続くとみられる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ウイルス感染拡大でもロッダウン再導入は大きな誤りか?