5日のニューヨーク市場では、米中通商協議のさらなる進展への期待や10月ISM非製造業景況指数の改善を受けて米長期金利は上昇し、ドルは主要通貨に対して強い動きを見せた。一部報道によると、中国は米国との通商協議における「第1段階」の合意に関して、9月に発動した対中輸入関税を取り除くよう米国側に求めているようだ。報道によると、第1段階の合意には12月15日に予定されている約1560億ドルの対中輸入関税の発動を中止することも含まれているもよう。

 市場関係者の間からは「米中通商協議の行方について楽観視できないが、今月中に協議が大きく動く可能性は否定できない」との声が聞かれている。この動きを好感してリスク選好的なドル買いが観測されているが、「トランプ米大統領はドル高を抑制するために利下げを要求する可能性が高い」との見方も出ており、金利や為替に関するトランプ大統領の発言が警戒されている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米中通商協議進展もトランプ米大統領はドル高進行を警戒か