北朝鮮が前週末15日にミサイルを発射したことを受けて、ティラーソン米国務長官は北朝鮮への「平和的圧力」を続けると表明した。このため、市場では米朝間での軍事衝突に対する警戒感が和らいだ。これを受けて、安全資産とされる米債券の売り圧力が強まったほか、「質への逃避」の金買いも一服した。市場のリスク志向の高まりから米欧株価が堅調に推移したほか、ドルの買い戻しも活発化している。

 ただ、市場では19、20日(米東部時間)に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて模様眺めムードが広がり、積極的な売買ポジションは取りづらい展開となりそうだ。今回の声明では米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を据え置くとの公算が大きい一方、バランスシートの正常化に向けたプロセスが開始されるとの見方が強い。CMEグループのフェドウォッチ(9月19日時点)でも98.6%の市場関係者が金利の据え置きを予想している。日銀が20日から2日間の日程で開催する金融政策決定会合では現行の金融政策が維持されるとの見方が強い。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 バランスシートの正常化に向けたプロセス開始へ