*08:28JST 日銀会合の結果判明後は動意が強まる展開  23日の日本株市場は、ハイテク主導での底堅い相場展開が意識されそうだ。22日の米国市場は、NYダウが138ドル高、ナスダックは49ポイント高だった。先週の流れを引き継ぐ格好からハイテク株が買われた。米長期金利の上昇が一服したことも追い風に、主要な株価指数は終日プラス圏での推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の36650円、円相場は1ドル148円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。
日経225先物はナイトセッションで一時36730円まで買われており、日経平均は連日でバブル後の高値を更新することが見込まれる。米国ではエヌビディアが連日で最
高値を更新するなか、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する可能性が高そうだ。

 ただし、日銀の金融政策決定会合の結果待ちから手掛けづらさはあり、結果判明まではこう着感の強い相場展開が見込まれる。また、米国ではハイテク企業に対する好業績への期待が高まっているものの、本格化する国内の決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも次第に強まってくる可能性はありそうだ。そのため、積極的な上値追いの流れも落ち着きをみせてくることになりそうだ。

 とはいえ、インデックスに絡んだ資金が中心であるため、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する流れは継続しそうだ。足もとで中国市場の弱い値動きが続くなか、中国マネーは日本株へシフトする格好であり、下値の堅さは意識されやすいだろう。日銀会合の結果判明後は動意が強まる展開も意識されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。なお、日経平均は昨日の上昇でボリンジャーバンドの+2σを突破しており、過熱感が警戒されるものの、バンドの切り上がりに沿った形状であるため、売り仕掛け的なトレードは避けたい。
<AK>
情報提供元: FISCO
記事名:「 日銀会合の結果判明後は動意が強まる展開