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(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を高い水準で長期にわたり維持する計画を表明したことに続いて、欧州中央銀行(ECB)も定例理事会で当面利上げを継続する必要があるとタカ派色を強めたため警戒感から大きく売られた。また、11月の米小売売上高は前月比0.6%減と市場予想より悪化したことから、来年の景気後退局面入りに現実味が増したとの見方も売りを強める要因となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比355円安の27605円。円相場は1ドル137円70銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートとなろう。足元のリバウンド部分を帳消しにしてくる可能性はあるものの、昨日はFOMC通過後のリバウンドの勢いは限られていたため、積極的な売買は手控えられていた。ロングの動きも限られていたと考えられ、まずは売り一巡後の底堅さを見極める動きとなりそうだ。重要イベントが通過したことから先物主導で短期筋の仕掛け的な商いに振らされやすいとみられるものの、一方でショートカバーの動きも早いと考えられ、75日線辺りを支持線とした押し目狙いの動きも意識されてきそうだ。
物色の流れとしては米国市場の大幅な下落の影響から、指数インパクトの大きい値がさ株が指数の重荷となりそうだ。一方で、ファーストリテ<9983>の株式分割の発表を手掛かりに資金流入が強まると考えられ、日経平均を下支えすることになろう。そのほか、来週も米国では経済発表を手掛かりとした荒い値動きが想定されるため、指数連動性の高い銘柄は手掛けづらくさせそうであり、材料性のある銘柄などに短期資金が向かいやすいだろう。
そのほか、IPOラッシュのなか、個人主体の日替わり的な物色が活発化しやすい。ただし、来週には11社のIPOが控えていることもあり、次第に物色対象を絞る動きにも向かわせやすいだろう。
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