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昨日はソフトバンクG<9984>とファーストリテ<9983>の下落が日経平均を約148円押し下げる格好となっただけに、本日についても両社の値動きを睨みながらの相場展開になりやすい。
日経平均は足元で緩やかな調整を続けており、下降する5日線に上値を抑えられる形状から28500円から29000円のレンジ下限に接近してきた。日経225先物はナイトセッションで一時28490円まで下げる場面も見られており、ソフトバンクGやファーストリテが引き続き弱い動きをみせてくるようだと、レンジ下限を割り込み、下へのバイアスが強まる可能性はありそうだ。一方で、ボトム水準に接近したことから、買い戻しの動きも意識されやすい水準であることから、方向性を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。
また、政府は「まん延防止等重点措置」に関し、11日の期限を延長する調整に入ったと報じられている。感染が再拡大している東京や埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象として想定しているようであり、東京五輪が閉幕する8月8日以降までの1カ月程度とする案が出ていると伝えられている。経済活動の正常化への遅れが警戒されやすく、押し目買いも入りづらいところ。また、ETFの分配金支払いに伴う資金手当てのための売り需要が見込まれていることも手掛けづらくさせよう。
そのため、インデックス売りの影響を避ける狙いから、物色は新興市場の中小型株に向かいやすいだろう。直近IPO銘柄は強いトレンドが継続している銘柄は良好な需給状況から引き続き資金が向かいやすいほか、調整一巡感からの出直りを見せてきた銘柄などについては出遅れ感などが意識されそうである。その他、材料系の銘柄などでの短期値幅取り狙いなどが中心となろう。
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