27日の日本株市場は、堅調な展開が見込まれる。26日の米国市場では長期金利の上昇が一服し、ハイテク株が選好される流れから終日堅調推移となった。NYダウは一時400ドルを超す上昇となったほか、上値抵抗として意識されていた25日線を突破し、シグナルが好転している。また、ハイテク株主導の上昇となっているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への波及によって日経平均を押し上げてきやすい。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の22415円となり、これにサヤ寄せする格好から、強弱感が対立しやすかった22000円を明確に上放れてくる。ショートカバーも入りやすいだろう。

 ただ、マドを空けての上昇から25日線辺りが心理的な上値抵抗として意識されてくる可能性はある。パウエルFRB議長が下院金融委員会で半期に一度の証言を行うことから、これを見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいだろう。また、円相場が1ドル106円台後半での推移となっており、円高が上値追いを慎重にさせそうである。そのため、積極的に上値を追う流れにはなりづらく、先物主導によるインデックス売買に振らされやすいだろう。

 足元の出来高は低水準であり、指値の薄いところを断続的なインデックス買いによって日経平均は大きく押し上げられる可能性はある。日経平均は2月6日の下落局面で空けたマド(22277-22659円処)を埋めに行く動きをみせてくる可能性も出てくるため、25日線突破から26週線を支持線として意識させてくるかも注目されるところであろう。
(村瀬智一)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ハイテク主導でシカゴ先物を超える上昇の可能性も