20日の日本株市場は、利食いも出やすく売り買い交錯といった展開になりそうだ。19日の米国市場はプレジデンツデーの祝日で休場だったこともあり、海外勢のフローが限られる。ただ、昨日は薄商いの中を先物主導のインデックス買いによって日経平均は押し上げられており、本日も同様の展開となる可能性はある。

 そうなると、6日の下落局面で空けたマド(22277-22659円処)の下限辺りを試してくる可能性がありそうだ。ただし、インデックス売買が中心であるため、手掛けづらさはありそう。また、円相場はやや円安に振れて推移したが、株式市場の上昇に引きずられた格好であり、こちらも見極めが必要だろう。

 まずは昨日突破した22000円を支持線として固めてくる展開が意識されそうだ。直近3営業日で1000円近く上昇していることもあり、当然、利益確定の流れも出やすいところである。信用評価損益率が悪化傾向にあるため、やれやれの売りも出やすいだろう。また、足元では内需系への物色が強まっており、円高メリットとの見方がされている。ただし、内需・ディフェンシブ系へはリバーサルの動きとみられ、相場をけん引する流れにはならないだろう。

 とはいえ、個人の物色は活発であり、内需といってもゲーム関連や人材関連の中小型株などへ物色の矛先を向けているようである。日経平均の底堅さが意識されてくるようだと、中小型株への資金流入も強まることになりそうだ。
(村瀬智一)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 22000円を支持線として固めてくる展開か