5日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうだ。4日の米国市場は独立記念日の祝日で休場だったため、海外勢のフローは限られるであろう。また、欧州市場も全般軟調だったことも手掛かり難となる。一方で、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功したと発表するなど、地政学リスクから積極的な売買には向かいづらいだろう。

 昨日の日経平均は20200円手前水準から始まり、その後20100円処での底堅い値動きをみせていたが、北朝鮮の地政学リスクが警戒されて一時節目の2万円を割り込む場面もみられた。参加者が限られるなかではインデックスに絡んだ商いに振らされやすくなるため、模様眺めムードが強まろう。

 また、日本版FANG株とも言われていた任天堂<7974>の利益確定の流れが強まるなど、グロース株からバリュー株への資金シフトも意識されてきている。個人の物色についても、マザーズの値がさ株から、東証1部、2部の低位材料株や出遅れ銘柄へシフトしている感はある。物色の柱が見えづらく、流動性のある低位株が選好されやすいだろう。
(村瀬智一)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 需給変化で流動性のある低位株を選好