19日の日本株市場は買い先行の展開になろう。18日の米国市場では高安まちまちだったが、為替相場がトランプ次期米大統領の口先介入によって1ドル114円半ばへと円安に振れている。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比180円高の19010円と節目の19000円を回復しており、これにサヤ寄せする格好になりそうだ。

 もっとも、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。最近の調整に対する自律反発にとどまると考えられ、日経平均は5日線が位置する19050円辺りでの上値の重さが意識されそうだ。トランプ氏の発言等に振らされる状況であり、20日の大統領就任を控えてポジションは傾けづらいだろう。

 また、決算発表が本格化してくることも手掛けづらくさせる。決算内容を受けて一方向に大きく振れやすい需給状況でもあり、先回り的な売買は限られよう。また、価格帯別出来高では戻り待ちの売りが出やすい水準であり、強弱感が対立しそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 トランプ発言に振らされポジションは傾けづらく