30日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。29日のNY市場は前日の全面安の反動から買いが先行したが、閑散取引のなかで結局は下げに転じていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の19025円となり、安いところでは18925円と19000円を割り込む場面もあった。円相場は1ドル116円50銭辺りと円高に振れて推移している。

 前日の大幅下落に対する反動もありそうだが、一方で日経平均は節目の19000円割れが意識されやすく、こう着感の強い相場展開になりそうだ。トランプ政権への期待があるものの、今年のような年初安を警戒する向きも多く、来年への期待が高まる中での大納会とはなりづらい。

 また、12月3週の投資主体別売買動向では海外投資家が7週ぶりに売り越しだった。持ち高調整とみられ、買い越し基調に変化がみられたと判断するのは見極めが必要であるが、心理的には手掛けづらくなった。相対的に出遅れ感のある中小型株などに資金は向かいやすそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 出遅れ感のある中小型株などへ