[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21633.64;-187.52TOPIX;1627.61;-10.00

[後場の投資戦略]

 米ハイテク株安を嫌気して日経平均は大幅反落してスタートしたが、寄り付き後は下げ渋る展開となった。下値のサポートとして意識される予想PER12倍の水準はおよそ21360円で、これに迫る21500円近辺では押し目買いが入り下値の堅さを見せる。足元では米国の利上げペースが鈍化するとの思惑から円相場がやや強含みとなっているが、企業の下期想定為替レートは1ドル=108円程度とみられ、実勢レートはなお追い風となる水準だ。

 とはいえ、米中対立など外部環境の不透明要因が多いなかでは積極的に上値を追いにくい。本日は目立った材料がなかったものの、今月末の20カ国・地域(G20)首脳会議までは海外情勢に一喜一憂する展開が続きそうだ。また今週末には3連休が控えており、模様眺めムードが強まりやすいだろう。前日に堅調ぶりが目立ったマザーズ指数も本日は反落している。12月のIPO(新規株式公開)ラッシュに向けて換金売り圧力が強まりやすく、こちらも目先は上値の重い展開となる可能性がある。
(小林大純)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 下値の堅さが窺われるが上値も追いにくい