[本日の想定レンジ]
 9日のNY市場は上昇。米中貿易摩擦問題について、ムニューシン財務長官やクドロー国家経済会議委員長が、交渉による解決を支持していることから、警戒感が和らぎ買いが先行。原油高も好感されたが、今週から始まる1-3月期決算を控えて、企業業績動向を見極めたいとの思惑から上げ幅を縮小する展開となった。ダウ平均は46.34ドル高の23979.10、ナスダックは35.23ポイント高の6950.34。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円安の21595円。
 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から利食い先行の展開となろう。米国市場はハイテク株に見直す動きがみられていたが、引けにかけては軒並み上げ幅を縮めており、米国市場の上昇の効果は限られそうだ。昨日は小幅ながら続落で始まったが、5日線や25日線が支持線として意識されており、直近戻り高値水準でのもち合いが続いた。ボリンジャーバンドでは中心値(25日)と+1σとのレンジ内での推移となり、バンドは横ばい推移ではあるが、やや上向きに。一目均衡表では雲を下放れての推移が続いているが、ようやく遅行スパンは実線を突破し、上方シグナルを発生させている。調整トレンドではあるがレンジ上限を突破しつつあり、シグナルは好転に向かいやすいところ。レンジ上限でのこう着となろうが、下値固めから煮詰まるのを待つ。21500-21700円のレンジを想定。

[予想レンジ]

上限 21700円−下限 21500円



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情報提供元: FISCO
記事名:「 煮詰まるのを待つ