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連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の会見内容がタカ派的と受け止められ、金利上昇とともに急速に伸び悩んだ。一方、本日の日経平均はFOMC通過による買い戻しなどが先行して128円高からスタート。しかし、米金融引き締めへの警戒感が一段と強まったことで値がさグロース(成長)株を中心に売りが広がり、後場中ごろを過ぎると26044.52円(前日比966.81円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前日比841.03円安の26170.30円となった。終値としては2020年11月24日以来の安値となる。東証1部の売買高は15億4526万株、売買代金は3兆8216億円だった。業種別では、サービス業、精密機器、電気機器が下落率上位で、その他も全般軟調。保険業と鉱業の2業種のみ上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の95%、対して値上がり銘柄は4%となった。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が8%、2位のソフトバンクG<9984>が9%の下落。ソニーG<6758>や東エレク<8035>の下げも目立ち、前日に決算発表した日本電産<6594>は寄り付きをこの日の高値に失速し、6%の下落となった。その他売買代金上位もトヨタ自<7203>、郵船<9101>など軒並み軟調だったが、任天堂<7974>や三菱UFJ<8306>は比較的小幅な下げにとどまった。決算発表銘柄では日東電<6988>
や富士通ゼ<6755>も売りがかさみ、サイバー<4751>は東証1部下落率上位に顔を出した。一方、決算が好感されたファナック<6954>は伸び悩みながらもプラスを確保。丸紅<8002>はガビロン穀物事業の売却を評価した買いが先行した。他の決算発表銘柄ではキヤノンMJ<8060>が大きく買われる場面があり、業績・配当予想を上方修正したクロスキャット<2307>は東証1部上昇率トップとなった。
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