11日の日経平均は反発。前日の米国株式市場では、パウエルFRB議長が議会証言を受け、今月のFOMCでの利下げが意識されたことから終日堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の21530円となり、本日の日経平均はその水準をやや上回る水準での寄付いた。その後、日米金利差の縮小が意識されたことで、為替相場では、1ドル=108円を割り込む場面もみられた。一方で、アジア株の堅調さを背景に、日経平均はその後も底堅い動きが継続し、後場にかけて円高進行が一服すると、じりじりと上げ幅を拡大する展開となった。

大引けの日経平均は前日比110.05円高の21643.53円。東証1部の売買高は11億4081万株、売買代金は1兆7845億円だった。なお、東証1部の値上がり銘柄は全体の約8割、対して値下がり銘柄は約2割であった。

業種別では、その他製品が4%超の上昇となったほか、鉱業、水産・農林業、倉庫・運輸関連業が上げた一方で、保険業や輸送用機器は軟調。売買代金上位では、携帯専用機「Nintendo Switch Lite」の発売決定を前日に発表した任天堂<7974>が4%高で年初来高値を更新したほか、ファーストリテ<9983>やソフトバンクG<9984>、東京エレクトロン<8035>、武田薬品<4502>、村田製作所<6981>、SUMCO<3436>が上昇。千代田化工建設の2部指定替えに伴う日経平均除外で新規採用銘柄となったバンナムHD<7832>がストップ高比例配分となった。一方で、不適切販売による影響懸念が強まるかんぽ生命保険<7181>が6%安となり連日で上場来安値を割り込み、日経平均新規採用見送りで失望売りの強まったDMG森精機<6141>は9%安となったほか、トヨタ自動車<7203>やキーエンス<6861>、ZOZO<3092>は軟調。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は反発、円高一服で引けにかけて上げ幅拡大