日経平均は反落。米長期金利上昇を警戒した米株安の流れを受けたほか、米キャタピラーの決算発表における慎重見通しやアルファベットの弱い値動き、さらにアップルの「iPhoneX」の足元の需要に警戒が強まったことが嫌気された。これらを背景に、日経平均は総じて75日線水準での攻防が続いたものの、日米の決算が本格化するなかで、積極的な売買は手掛け辛い展開になった。一方で、為替相場が1ドル=109円台で推移するなど前日比円安方向に振れていることなどから、引けにかけて押し目買いの動きもみられた。

大引けの日経平均は前日比62.80円安の22215.32円となった。東証1部の売買高は14億2346万株、売買代金は2兆4679億円だった。業種別では、機械や鉱業のほか、石油石炭製品がさえない一方で、電気ガス業、ゴム製品、食料品が堅調。

個別では、武田薬品<4502>やマネックスG<8698>のほか、ソニー<6758>、日本電産<6594>、コマツ<6301>がさえない推移に。前日に決算を発表した日本電産は、寄り付き後一時切り返す場面を見せたが、その後は大きく売り込まれた。コマツは、市場予想を上回る決算を発表した米キャタピラーが先行き鈍化見通しを示したことが嫌気される格好に。一方で、任天堂<7974>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、ルネサス<6723>
が堅調であった。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は反落、米長期金利上昇を警戒した米株安の流れ受け