本日のマザーズ指数は6.03pt高の999.80ptと5日ぶりに反発。前日の米株式市場でNYダウは続落。新型コロナウイルスワクチンや治療薬の有効性を示す調査結果が好感されるも、11月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことで金融引き締めの加速懸念が高まりハイテク株を中心に売られた。ナスダック総合指数は大幅に続落した。こうした流れを引き継いでマザーズ指数は前日終値とほぼ変わらない1000pt割れの水準から冴えないスタート。ただ、前日に節目の1000ptを割り込み既に大きく調整していたこともあり、押し目買いから切り返すと、一時1013.62ptと大台を回復。しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)の公表結果を直前に控えるなか積極的に買い戻す動きには乏しく、騰勢が一服すると正午前には再び寄り付き直後に付けた本日の安値圏まで下落した。その後は模様眺めムードが漂うなかもみ合いが続いた。なお、売買代金は概算で1828.72億円。騰落数は、値上がり229銘柄、値下がり148銘柄、変わらず22銘柄となった。
 個別では、サイエンスアーツ<4412>が好決算を見直す動きから13%高と大幅反発し売買代金トップとなった。時価総額トップのメルカリ<4385>もイベント直前の持ち高調整による買い戻しから3%高と反発。突っ込み警戒感のあったGRCS<9250>には押し目買いが入り8%高と急反発。米国に新工場を建設し、車載電池用銅箔製品の供給能力を増強すると発表した日本電解<5759>は、トヨタ自<7203>のEVバッテリー戦略説明会を受けた関連株物色の波にも乗り、商いを伴って急伸した。治験で良好な結果が確認されたステムリム<4599>は前日に続き買い進まれストップ高で値上がり率トップとなった。また、第1四半期好決算が見直しに繋がったPアンチエイジ<4934>、今期増益見通しが好感されたアシロ<7378>などもストップ高に。そのほか、増配を発表したAiming<
3911>が急騰。一方、好決算も出尽くし感につながったMacbeeP<7095>がストップ安で値下がり率トップとなり、業績モメンタムの鈍化が引き続き売りを誘ったセルソース<
4880>は前日に続き10%安と急落。直近IPOのフレクト<4414>は見切り売りで9%安と急落し、売買代金上位に入った。そのほか、ビジョナル<4194>、ENECHANGE<4169>、JTOWER<4485>などが軟調となった。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ指数は5日ぶりに反発、大台1000を一時回復も維持できず、値上がり率トップはステムリム