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同国のテメル大統領による構造改革の実施などが評価されているほか、景気の回復も好材料視されている。
テメル大統領はこのほど、ブラジル経済が回復軌道に乗っていると強調。1年以上前のブラジル経済が過去最も深刻な経済危機に直面していたと指摘した。政府が自国ファーストという保守政策を導入せず、年金を含む構造改革の実施に伴い、ブラジル経済が着実に回復していると発言した。
大統領は、2017年のブラジルの成長率が約プラス1%に回復すると予測。経済指標の改善や失業率の低下、社会福祉計画の回復などからみると、政府が実施している改革が正しいと改めて強調した。
中国の専門家は、ブラジルの給与が年6%以上増加しており、これが国民の購買力を高めると評価。また、ブラジルの政策金利が年7.5%となり、過去4年の最低水準を記録しているため、企業の資金調達コストの圧縮に寄与すると強調した。
なお、今年1-10月のブラジルの貿易黒字は584億7700米ドル(約66079億円)となり、前年同期比で51.8%増加した。年初来の農産品の収穫量も前年同期比で30%拡大。10月のブラジル景況感指数は90.3となり、2014年7月以来で最高水準となった。
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