・ SABICは、自動車、電子機器、工業、インフラ用途を対象に、卓越した耐薬品性を発揮する先進的なポリカーボネートコポリマー樹脂を発表。
・ 新しいLNP(tm) ELCRES(tm) CXLコポリマー樹脂は、コンポーネントの寿命延長に寄与することで、サステナビリティを支援するとともに、OEMブランドの信頼性と製品価値を向上。
・ このコポリマー樹脂はISCC PLUS認証のバイオ原料由来バージョンも可能であり、LNP(tm) ELCRIN(tm) CXLブランドかつSABICのTRUCIRCLE(tm)プログラムの一環として提供されます。

2025年1月24日、日本・東京 - 化学業界のグローバル・リーダーであるSABIC(日本法人:SHPPジャパン合同会社、東京都千代田区)は本日、優れた耐薬品性を特徴とする新しい「LNP(tm) ELCRES(tm) CXLポリカーボネート(PC)コポリマー樹脂」を発表した。近年、自動車、電子機器、工業、インフラといった市場においては、過酷な化学物質に晒される機会が増えており、環境応力割れや早期故障の原因となっている。SABICの新しい特殊材料は、こうした課題の対処に適した製品である。LNP ELCRES CXLコポリマー樹脂は従来材料よりも高い耐薬品性を備えるだけでなく、耐低温衝撃性や耐候性にも優れた特性を発揮するため、コンポーネントの耐久性と信頼性を向上させることができる。

SABICのスペシャリティー事業部でポートフォリオ戦略&マーケティング担当ディレクターを務めるMaureen MacDonald-Steinは「プラスチック部品が化学物質に晒される機会の増加には、いくつかの傾向がみられます。パンデミックを経た今も人々の清潔さに対する関心の高まりは持続しており、スマートフォンのディスプレイからEV充電器のハンドルまで、あらゆる製品の表面は頻繁に消毒されています。また、ウェアラブル機器の人気の高まりやスマートフォンの常用によって、電子機器はスキンオイルやローションなどのパーソナルケア製品と絶え間なく接触しています。私たちの新しいLNP ELCRES CXL材料は、化学物質がより強力になり、接触の機会が増加しても、部品の性能と外観性の維持に貢献することができます」と話している。

◆多種多様な業界に向けた耐薬品性PCコポリマー
新しいLNP ELCRES CXLコポリマー樹脂は、ポリカーボネート(PC)樹脂やアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)ブレンドといった従来の非晶性材料を上回る卓越した耐薬品性を発揮する。LNP ELCRES CXLコポリマー樹脂は、SABICの社内試験によって、自動車、工業、インフラおよび電子機器の各分野で用いられるさまざまな化学物質に対して高い耐性を発揮することが示された。自動車およびインフラ用途においては、ガソリン、不凍液、苛性ソーダ(5%溶液)の他、多くの代表的な関連化学物質を用いて試験が実施された。

工業用途では、タール除去剤、ブレーキ液、その他多くの典型的な化学物質への暴露に対する試験が実施された。消費者が自動車、工業やインフラ機器と接触する用途において、LNP ELCRES CXLコポリマー樹脂は、ハンドクリーム、日焼け止め、虫よけ、洗浄液、手指消毒剤に含まれる化学成分に対する耐薬品性を向上させることができる。

SABICの新しいCXLポートフォリオは、不透明および透明の非難燃性グレード、不透明の薄肉難燃(FR)グレード、ガラス強化グレードなどの広範な製品がラインアップされている。また、これらの材料は薄肉での非臭素/非塩素化FR、低温延性(-60度Cまで)、高流動性による加工容易性、高外観を満たす優れた着色性といったさまざまな付加価値も提供する。さらに、屋外適合性に関しては、UL746C規格に基づく紫外線(UV)暴露試験および水浸漬試験(f1等級)の両方の要件を満たすことができる。

SABICはカーボンニュートラルへの移行を支援するため、LNP(tm) ELCRIN(tm) CXLブランドで供給される新素材についてはISCC PLUS認証バイオ原料由来バージョンも提供する。これらは、従来の化石ベースの原材料に比べてカーボンフットプリントが低いバイオベースの代替原料を使用している。これらのバイオベースグレードは、従来品と同等の性能を発揮しながら、二酸化炭素(CO2)排出量を削減することができる。これらのグレードは、世界中の企業がサステナビリティの目標を達成できるよう支援するため、SABICが取り組みを進める循環型ソリューションTRUCIRCLE(tm)プログラムに新しく追加された製品である。

SABICのスペシャリティー事業部で技術担当ゼネラル・マネージャーを務めるScott Fisherは、「私たちのLNP ELCRES CXLコポリマー樹脂は、化学物質の使用拡大がもたらす性能や外観の劣化というリスクに対処する上でさまざまなメリットを提供します。SABIC独自のコポリマー技術は、これらの化学物質によって引き起こされる損傷や価値の損失から製品を保護します。LNP ELCRES CXL材料はコンポーネントの耐用年数を延ばすことによって、サステナビリティ、ブランドの信頼性、顧客満足度の向上に貢献します」と話している。

新しいLNP ELCRES CXLコポリマー樹脂のポートフォリオおよびSABICの持続可能性ソリューションの詳細に関する製品資料は、SABICウェブサイトからダウンロード可能。
https://www.sabic.com/en/products/documents/get-more-resistance-to-harsh-chemicals-lnp-elcres-cxl-pc-copolymers/en


SABICについて
SABIC(サウジ基礎産業公社)は、サウジアラビアのリヤドに本社を置く化学製品のグローバルカンパニーである。SABICはアメリカ大陸、ヨーロッパ、中東およびアジア太平洋地区を拠点として、化学品、汎用製品、高機能性プラスチックス、肥料といった製品の世界規模での生産活動を行っている。
SABICは、主要産業におけるビジネスチャンスを特定し、最終用途のアプリケーションを開発することで、自動車、衛生・ヘルスケア、電気電子、包装、農業、消費財、建築・建設、といった産業に携わる顧客をサポートしている。
SABICは世界140か国以上の顧客にサービスを提供し、3万1,000人近くの従業員を全世界で雇用している。SABICでは、イノベーションと独創性の育成を促進するため、グローバルで11,000件近くの特許取得および特許出願を行っているほか、テクノロジー&イノベーションセンターのグローバルネットワークを有している。

SHPPジャパン合同会社について
SABICは、2020年4月1日付で日本法人の称号をSABICジャパン合同会社からSHPPジャパン合同会社に変更しました。

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配信元企業:SHPPジャパン合同会社
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情報提供元: Dream News
記事名:「 SABIC、自動車、電子機器、工業、インフラ用途向け高耐薬品性LNP(tm) ELCRES(tm) CXL PCコポリマーを発表