株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、18歳~29歳、30歳~39歳、40歳~49歳の3世代を対象に生命保険に関する消費者アンケート調査を実施し、世代別に生命保険の認知、必要性、興味・関心度合い、加入意思などについて統計的分析手法を活用して考察した。ここでは調査結果の一部を公表する。

1.調査結果概要

本アンケート調査では、2024年7月に国内在住の18歳~49歳までの男女1,346名に対し、世代別にモノやサービスにお金を使うときの考え方(以下、購買意識)が生命保険に対する考え方にも影響があるとの仮説に基づき、24の設問項目を用意し、各設問項目において「非常にそう思う」「ややそう思う」「どちらとも言えない」「あまりそう思わない」「全くそう思わない」の5段階の中から当てはまるものを選択(単数回答)してもらい、その結果から、5つの購買意識タイプ(こだわり探求タイプ、流行お気楽タイプ、直感行動タイプ、ものぐさタイプ、自信満々タイプ)に分類し、分析した。

世代別に各タイプの構成をみると、Z世代といわれる18歳~29歳は、30代や40代と比べて、「こだわり探究タイプ」「流行お気楽タイプ」の構成比が高いという結果であった。

また、Z世代の構成比が高い「こだわり探究タイプ」と「流行お気楽タイプ」では、生命保険の必要性の有無について比較すると真逆の考えを持つことが示唆される結果であった。「こだわり探求タイプ」は「生命保険は必要である」の回答が67.7%と7割弱を占めた一方で、「流行お気楽タイプ」は39.8%と4割程度に留まった。

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2.注目トピック~顧客開拓の糸口として「流行お気楽タイプ」の攻略を提案

本アンケート調査結果から、Z世代に対する保険加入に向けたアプローチにおいては、「こだわり探究タイプ」と「流行お気楽タイプ」という二つの購買意識タイプの構成比が高いことを意識する必要があると考える。特に「流行お気楽タイプ」は保険会社がいかに情報発信をするかで、その後の購買行動に影響を与える可能性が高いと考えられることから、重要視すべきである。

「流行お気楽タイプ」は、有名なブランドや世間的に名が知れ渡ったもの、人から勧められたものを手にしたいなど安心して買い物を楽しみたいといった周りからの影響を受けやすいタイプである(本調査要綱を参照)。

生命保険会社としては、例えば出張授業・研修などを実施し、その中ではただ一方的に講師が話すのではなく、身近な人と意見交換をする内容にするなど、コミュニケーションのできる環境を整えることで、同タイプに影響を与えることができる可能性がある。また、今の若年層に影響力のある人などとの対話をSNSに投稿し見てもらうなど、生活していく中で自然と生命保険に関して触れる機会をつくることから始めてみるのも一考である。

これらの取り組みを継続的に実施していくことで、一般生活者の中にいる「流行お気楽タイプ」に少しずつ生命保険に対する興味や関心をもってもらう契機に繋がるものとみる。

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調査要綱
1.調査期間: 2024年6月~8月
2.調査対象: 国内在住の18歳~49歳までの男女1,346名(18歳~29歳:449名、30歳~39歳:447名、40歳~49歳:450名の合計)
3.調査方法: インターネットアンケート調査
4.発刊日:2024年8月30日

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情報提供元: Dream News
記事名:「 【矢野経済研究所プレスリリース】生命保険の加入意識に関する消費者アンケート調査を実施(2024年) 購買意識を基にした5つのグループで生命保険の必要性に関する回答が異なる結果に