Bluetooth(R)技術を管理する業界団体である Bluetooth Special Interest Group (本部:米国ワシントン州カークランド、以下、Bluetooth SIG)は、米国時間2024年9月3日、Bluetooth Channel Sounding (以下、Bluetoothチャネルサウンディング)という画期的な新機能の公開を発表しました。この新しいセキュアな高精度測距機能は、Bluetooth接続デバイスの利便性、安全性、セキュリティを飛躍的に向上させます。Bluetoothチャネルサウンディングは、日常的に用いられる数十億台ものデバイスに正確な距離認識機能をもたらし、開発者とユーザー双方に革命的な可能性を切り拓いて、コネクテッドデバイスの世界に無限の可能性を解放します。
Bluetooth SIGのCEOであるネヴィル・マイヤーズは次のように述べています。「Bluetooth技術は既に私たちの日常生活に欠かせない存在となっています。接続されたデバイスが正確な距離を認識できるようになることで、全く新しい可能性が幅広い分野で生まれます。Bluetooth技術に高精度な距離認識機能を追加することは、Bluetooth SIGコミュニティが人とデバイス、人と人、人と周囲の世界とのつながりを絶え間なく強化し続けていることの証しです」
ABI Researchのシニアリサーチディレクター、アンドリュー・ジニャーニ(Andrew Zignani)氏は次のように述べています。「Bluetoothチャネルサウンディングは、消費者、企業、産業分野など様々な環境で応用が可能です。例えば、ノートパソコンからの距離に応じて自動的にオン/オフ状態を切り替えるBluetoothマウス、キーボード、ゲームコントローラを想像してみてください。また産業分野では、距離を認識するBluetooth HMI(ヒューマンマシンインターフェース)ソリューションにより安全な距離からの操作のみを許可することで、従業員の安全性を高めることができます。一方、ネットワーク照明制御などで使用されるBluetoothデバイスネットワークは、この革新的技術を活用することで、システムパフォーマンスを向上させるための自己設定がより容易になります。2024年だけでも50億台を超えるBluetooth対応デバイスの出荷が予想される中、その可能性は計り知れません」
Bluetooth SIGについて 1998年に設立されたBluetooth SIG(Special Interest Group)は、世界で最も広く普及する無線規格であるBluetooth(R)技術を管理する非営利団体です。 Bluetooth SIGは国際標準化機関、製品認証機関、特許・商標ライセンス管理機関、業界団体という側面を併せ持つ、独特な組織です。4万社を超えるメンバー企業と連携して絶えず技術の拡張・強化に努め、ワイヤレス通信の可能性を再定義しています。