ピンカド(Pyinkado)はミャンマー、インド、タイを中心に分布するマメ科の落葉広葉樹で、「鉄木」あるいは“Ironwood of Burma(ビルマの鉄木)”という別名の通り、たいへん重硬で耐久性に優れた樹種です。心材は本花梨によく似た華やかな赤褐色で、その木肌の美しさから高級内装材・装飾材として珍重されていますが、海外ではその耐久性への評価が殊に高く、デッキ材や鉄道の枕木などのほか、一般的には「木材には不向き」とされる橋梁用材・造船用材や海中の杭などにまで広く利用されており、特にミャンマーでは「チークに次いで重要な樹種」と言われています。