AAICでは、高齢者の長期的な認知機能低下を抑制する補聴器に関する最大規模のランダム化比較臨床試験である高齢者における加齢と認知機能の健康評価(Aging and Cognitive Health Evaluation in Elders、英文略称:ACHIEVE)試験の結果など、薬物以外の介入にも焦点が当てられました。研究対象の患者群全体では否定的な結果でしたが、現在進行中の心臓の健康に関する観察研究に参加している238人からなる研究対象者群では、軽度から中等度の難聴を有する高齢者において、聴覚介入により認知機能の低下が48%抑制されました。3年間の介入には、補聴器の使用、聴覚「ツールキット」、聴覚専門医による継続的な指導とカウンセリングが含まれました。