宅配水市場では成長率が鈍化傾向と言われるが、伸びしろが多いエリアやシニア層への開拓など、新規顧客獲得への深耕が進むほか、配送効率を上げるために特定のエリアへ注力するなどの取り組みにより、引き続き市場拡大が続いていく見通しである。但し、顧客数が減少した企業も出てくる他、配送費を始めとしたコストアップ要因への対処、ワンウェイ事業者、リターナブル事業者ともにラストワンマイル配送体制の安定化などが、事業継続の鍵となってくる。加えて、類似サービスである水道直結型ウォーターサーバー(POU:Point of Use)市場と、水道水を補充する給水型ウォーターサーバー市場が伸長しており、宅配水の競合となる可能性もある。