東南アジア4カ国の乳製品市場(円換算)は、2018年度で前年比3.1%増の9,799億5,000万円となった。市場拡大の要因としては、“健康意識の高まり”や“食生活の多様化”が挙げられる。さらに近年では、主要各社の事業強化と新規参入の動きも活発化している。当資料では、東南アジア4カ国における乳製品市場をカテゴリー別、メーカー別で調査するとともに、参入企業や商品トレンド、今後などから多角的に分析している。

概要
◆東南アジア4カ国の乳製品市場(円換算)は、2018年度で前年比3.1%増の9,799億5,000万円となっている。国別でみると、ベトナムが9%台のプラス推移で最も伸長率が高い。同国では、機能性成分を豊富に含有した商品の需要拡大やフレーバーやサイズ・容器の多様化など、ラインアップの拡充も進んでいる。次いで、タイでは前年比6.9%増となった。同国では、主に牛乳類やヨーグルトが牽引役となって順調な推移を示した。

◆乳製品市場全体の拡大の背景としては、“健康意識の高まり”や“食生活の多様化”が主な要因として挙げられる。“健康意識の高まり”については、東南アジア諸国で生活習慣病患者の増加や医療費の向上、政府の啓もう活動などにより、国民間でセルフメディケーションの概念が浸透。そのため、健康機能を有するヨーグルト・乳酸菌飲料や健康機能を付加した乳製品の需要が拡大している。

◆また、“食生活の多様化”について、東南アジア地域では近年、ファストフードや日本食レストランといった外資系・日系外食チェーンの参入が活発化。各チェーンが展開するチーズやバターを使用したメニューが各国において日常的に食べられるようになり、チーズやバターそのものについてもニーズが高まっている。

◆そのほか、東南アジア地域で事業を展開するメーカーでは近年、事業強化を図る動きが目立っている。具体的には新商品の上市や生産能力の強化により、需要の取り込みを図るケースが多くみられる。一例として、ヤクルト本社は2018年にタイで「Yakult Light」を上市。また、Nestleでは、2019年にインドネシアにおいて3工場の拡張を実施し、ブランド力の強化を進めている。

◆そのほか、新規参入の動きもみられる。日系企業の六甲バターは、新チーズブランド「Emina」によりマレーシアへ進出。また、Coca-Colaは「Nutriboost」ブランドより液状乳の販売を開始し、ベトナム市場への参入を果たしている。

◆当資料では、今後も成長が見込まれる東南アジア4カ国における乳製品市場をカテゴリー別、メーカー別で調査・分析。さらに、参入企業や商品トレンド、今後の市場性などから多角的に実査・分析を行い、東南アジア地域への進出の一助となるレポートとしている。



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TPC市場調査レポート
「2020年 東南アジアの乳製品市場」
―“健康意識の高まり”や“食生活の多様化”により拡大する東南アジア市場―
詳細はこちら>> http://www.tpc-osaka.com/fs/bibliotheque/mr120200486
資料体裁:A4判141頁
発刊日:2019年11月25日
頒価:97,000円(税抜)

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情報提供元: Dream News
記事名:「 TPCマーケティングリサーチ株式会社、東南アジアの乳製品市場について調査結果を発表